Amazon謹製RDBMS「Amazon Aurora」がリリースされました!!!
森永です。
のんのんびよりが心の癒やしです。
さて、待ちに待ったあいつがやって来ました。そう、Amazon Auroraです。
いつものごとく東京リージョンには来ていませんが、ひとまず触ってみました。
Amazon Auroraとは
Amazonが設計開発を行っているRDBMSです。
MySQL互換で、商用に耐えうる高い可用性を持っているとのことです。
特徴として
- ストレージが自動で10GB〜64TBまでスケールする
- AZまたぎでコピーし、更に各AZで2つのコピーを作成
- 自動修復もできちゃう
- SSDベースのディスクアレイに10GBずつ分散して書き込み
- 継続的にバックアップがとられていてピンポイントでのリストアが可能
- ほとんどのMySQLを使用したアプリケーションはそのまま使える
などがあげられます。
RDBMSの弱点をなくそう、減らそうという意気込みが感じられます。
起動してみた
Auroraで新しいサービスが追加されているわけではなく、RDSのエンジンの選択肢が増えてます。
現在対応しているリージョンは「N. Virginia」「Oregon」「Ireland」のみです。
ココらへんはあんまり変わらないですね。
[Multi-AZ Deployment]の項目で[Create Replica in Different Zone]を選択すると別AZにレプリカを作成してくれます。
次に詳細設定です。 ストレージは自動スケーリングなので設定不要ですし、バックアップも継続的にとられているので、どれくらいの期間保管するかだけを設定するだけでOKです。
メッセージが出ていますが、Auroraではストレージの暗号化をすることは出来ないようです。
以上です。使えるようになるのを待ちましょう。
10分以内とありますが、体感だと他のDBエンジンより早い印象を受けました。
Multi-AZ設定にしたので、2つ起動していることが分かります。
クラスタ詳細画面なるものがあるのですが、一つが「Writer」でもう一つが「Reader」と認識されていることが分かります。
接続してみた
起動できたら接続してみたいですよね!
MySQL互換ということでMySQLのクライアントをそのまま使えます。
早速接続してみます。
まずは「Writer」にほうに接続してみました。
mysql -h aurora-test.cluster-********.us-east-1.rds.amazonaws.com -uaurorauser -p Enter password: Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 8 Server version: 5.6.10 MySQL Community Server (GPL) Copyright (c) 2000, 2015, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. Oracle is a registered trademark of Oracle Corporation and/or its affiliates. Other names may be trademarks of their respective owners. Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the current input statement. mysql>
なんというか、普通にMySQLですね。
べつにYeah!Aurora!Wow!みたいなのを期待していたわけではないです。
データベース見たり、作ったりもMySQLと全く同じように出来ました。
この何も変わらなさは移行しようという際に安心ですね。
mysql> show databases; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | aurora | | mysql | | performance_schema | +--------------------+ 4 rows in set (0.19 sec) mysql> create database test; Query OK, 1 row affected (0.20 sec) mysql> show databases; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | aurora | | mysql | | performance_schema | | test | +--------------------+ 5 rows in set (0.18 sec)
次に「Reader」に接続してデータベース一覧を見てみると…
mysql> show databases; +--------------------+ | Database | +--------------------+ | information_schema | | aurora | | mysql | | performance_schema | | test | +--------------------+ 5 rows in set (0.18 sec)
ちゃんと先ほど追加した「test」データベースが存在していました。
どれくらいのラグがあるかは、マネジメントコンソールのクラスタ詳細画面より確認できます。
この時はおよそ20msでした。
ちなみに、「Reader」側でクリエイトデータベースをすると、エラーが出ます。
mysql> create database test2; ERROR 1290 (HY000): The MySQL server is running with the --read-only option so it cannot execute this statement
さいごに
駆け足でしたがAurora触ってみました。
少ししか触っていないのでなんとも言えませんが、MySQL互換は伊達じゃないですね。
MySQLとの速度比較あたりがおいおい出るんじゃないかと思ってます。(10倍早いとか何色だよ)
毎度毎度新サービスが出る度に言っていることを言って終わりにします。
東京リージョンマダー?